今回の多文化子育ひろば「いちご一会」は、新しく参加された方を含め、36人(大人20人、子ども16人)が参加し、参加者の出身は、イギリス、中国、香港、日本でした。
テーマは、「春節(中国の新年のお祝い)」です。交流ホールには、スタッフの知り合いの中国人の方が送ってくださった春節かざりの龍のバルーンなどが飾られお祝いムードいっぱいです。
「春節」のことを教えてくれたのは、中国にルーツのある大学生で、いちご一会のスタッフでもある、司紫瑶(つかさ しよう)さんです。
<グループ交流>
・中国の青島では、お正月に水餃子を作って、その中のいつくかにお金が入っていて、それに当たった人はその年幸運になる。また、日本と同じように子どもがお年玉をもらう習慣がある。 次の年鬼が来ないようにと爆竹をする習慣があったが、近年は減っている。
・中国のウルムチはイスラム教徒の多い土地なので、回族の家庭では、餃子に豚肉ではなく羊肉を使う。
・中国の南方ではお正月に茹でた甘いゴマ団子を食べる
・日本・静岡出身の方から、お正月に静岡おでんを食べる。
・香港では、お正月に家族が集まる。おせちや特別な遊びはないが、子どもたちにお年玉をあげる。爆竹は今は禁止されている。
・日本では、お正月におせち料理を食べる。
・日本・鹿児島地方ではさつまあげや干しエビをいれたかつおだしのお雑煮を食べる。
・日本・京都北部(丹後地方)では、あずきの甘いお雑煮を食べる。
・日本・京都南部(精華町)では、白みそのお雑煮を食べる。給食で黒豆などのおせち料理がだされる。
・日本・奈良では、合わせみそのお雑煮やきなこ粉をつけたお餅を食べる。
・日本のお正月の遊びは、凧揚げやコマ回しなど。小学校低学年でお年寄りからお正月の遊びを習ったりする。
中国でも日本でも、地方などによってお正月の食べ物が違っておもしろいですね。
<春節について>
「春節は中国の古いカレンダーによるお正月です。毎年春節の時期は異なり、今年は2月10日から17日までです。新年のあいさつ、あけましておめでとうは「新年快楽」といいます。春節には家族で集まり食事をします。代表的な食べ物は「魚」、「麵」、「餃子」で、「魚」は余裕があるということ、「麺」は家族がずっと一緒にいられるように麺で足を絡めること、「餃子」は富をもたらすということを意味します。「餃子」には小銭を入れたりします。
子どもたちは赤い袋に入ったお年玉がもらえます。特別な飾りつけをして春節をお祝いします。みんなで一緒に作りましょう」
<春節の飾りづくり>
いよいよ春節の飾りづくりです。司さんの説明を聞いて、おめでたい「喜」をつなげたデザインの文字を、折り紙を切って作ります。切った文字を赤い台紙にはりつけたらできあがりです。
子どもたちは、赤いお年玉袋をもらって大喜びです。お年玉袋に入った券で自分の好きな色の折り紙と交換です。その折り紙をちぎって「福」の文字をつくります。「福」の飾りは、福が来るようにという意味で逆さに飾るそうです。
大人も子どもたちも熱心にハサミを動かしたり、折り紙をちぎったりして自分だけの特別な飾りを作りました。
今日のために準備してくださった司さん、ありがとうございました。
最後はみんなで記念撮影です。皆さんも春節の飾りを作って楽しんでみてくださいね。
<参加された方の感想>
・工作に集中することができて、大人が楽しめて、よかったです。娘も、お年玉をもらえて、とても、うれしそうでした。ありがとうございました。
・楽しく工作でき、良いお土産ができました。
・楽しかったです。
(次回のいちご一会のお知らせ)
次回のいちご一会は、令和6年4月21日(予定)、場所はむくのきセンターで、テーマは「和太鼓に親しむ」です。皆さんのご参加をお待ちしています。